RANGE ROVER イヴォーク DPF警告点灯

RANGE ROVER EVOQUE ディーゼル

DPF警告点灯で長野県からご来店、1DAYでの点検です。

まったくエンジンが吹けない症状もアリ。

相当フン詰まった感じで前に進みません。

ハイキフィルタ マンパイ

ディーラーではDPFが詰まっていて交換が必要との事で

約60万円の見積もりが出ているそうですが..

まだ38000km走行の車両。

単純にDPFがダメというより何か他に原因がありそうな?

 

早速診断から始めます。

青いバーの部分、DPFが詰まっているメモリーです。

NOX値が上限外ってメモリーもちょっと気になりますが..

まずはDPF関連ののデータを確認。

DPFの堆積容量が98%!パンパンの状態!

ここまで来る前に普通なら自動的にDPF再生に入るはずなんだけど。

 

インテーク側の煤詰まりの影響も疑って

インテークマニホールドにスコープカメラをIN。

各ポートの様子

ものすごく綺麗な状態!まだ38000Kmだし、ここは問題ナシ。

 

こちらがDPF(ディーゼル微粒子フィルター)

このフィルターで燃焼時の煤をキャッチして

定期的に煤を焼き切る''DPF再生''を自動的に繰り返します。

 

なぜDPFが再生に入らないのか? 原因がまだ不明ですが

ひとまず溜まりまくった煤を取り除かないことにはアレなので

DPFクリーニングから作業する事に決定!

DPF下流の温度センサーを外してアクセスします

今回の車両はエキゾーストシステムのレイアウト的に

DPF後部からしか噴射ができないケースなので

少しでもDPF全体に溶剤を浸透させるために

リア側のみリフトアップして車体を前傾にしてみました。

効果あるといいけど

2液目はDPFパージを投入

クリーナーの排出を促す液剤

 

保護的な意味で燃料添加剤も併せて注入します。

LIQUIMOLY Super Disel AddItive (インジェクター洗浄、セタン価向上剤)

 

LIQUIMOLY DPF Protector (PM蓄積量低減、DPF保護剤)

 

1時間ほどDPFを漬け込んだ後、エンジン始動!ですが..

DEF(アドブルーの事)テイカの表示 12Lホジュウ??

SCRシステムのAdblueが空っぽのようです。

もう一度診断してみると

これって、Adblueが空っぽだからNOXが浄化できずに上限外、で、

NOXが上限外だからDPF再生に入れてくれないって事なのか??

LAND ROVERの制御は無知ですがとりあえずAdblueは補充が絶対必要。

警告表示通り12Lピッタリ補充。

すると予想通り故障メモリーは消えて

DPF再生モードにGOできるようになりました。

クリーナーで溶かした煤を焼き切ります。

LAND ROVER車両も停車時での強制再生ではなく

再生モードに入れてからの走行が必要なようです。

 

こちらが再生走行スタート前のデータ

よく見ておいてください

現在のDPF内の煤の堆積量が45g  すごい数値。

これを右の欄の目標値 6gまで減少を目指してひたすら走ります。

 

約20Km走行。水温と排気温度が上昇し

DPFが再生に入って段々と煤の量が低下していきます。

 

約40Km走行後、ほぼ目標値の7gまで減少してDPF再生が終了!

 

こちらが作業前のデータ

 

こちらが作業後のデータ

・煤の量

・DPF堆積率

・DPF差圧(上流と下流の圧力差)

すべて大幅に改善しました。

故障メモリーも全部無くなって再発も無く作業完了!

 

ディーラー入庫の段階で同じ診断をしているはずですが

DPF詰まりのメモリーだけでASSY交換の判断??

Adblueが入ってない事をまず疑うことはなかったの??

終始モヤモヤが残りますが調子はバッチリ改善し喜んで頂けて良かったです。

 

 

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