BMW/MINI F56 F45等 運転席側だけ暖房が効かない/エアコンが効かない ミキシングフラップ修理
詳細解説はYouTube公開中!
F55 MINI COOPER
運転席側だけ暖房の効きが悪いとのご相談で入庫。
早速診断していきます。
たしかに運転席側だけ暖房がヌルい。
運転席と助手席で温度差が発生する原因は様々です。
・冷却水量の低下(漏れ)
・ヒーターバルブの不具合
・サーモスタットの不具合
・ヒーターコアのつまり
・ミキシング(温度調整)フラップの故障
などなど。
冷却水系統やヒーターコアに異常はナシ。
診断機を使ってチェックしてみると
運転席側の温度調整フラップモーターのエラー。
出ました、これは定番のヤツです。
BMW/MINIの横置きエンジン車で多発する
ミキシングフラップの故障です。
対象の車種は
F56 F55 F54 F60 F40 F44 F45 F46 F48 F39
など多岐に渡ります。
どのように故障するかお見せします。
分解した図です。
右側が冷気と暖気を振り分ける
運転席側のミキシングフラップです。
ミキシングフラップの材質の劣化により
ストッパーを乗り越えてしまい引っ掛かっています。
冷気が必要以上に混ざるため暖房が効かなくなります。
(夏場は逆に暖気が混ざり冷房の効きが悪くなります)
フラップモーターは引っか掛っているため
自身の位置検知がうまくいかずエラーが入ります。
それでもモーターは動こうとするため
フラップ自体をねじ切ってしまうケースも多いです。
モーターが故障してしまうパターンもアリ。
今回 取り外したモーターは故障していました。
モーターは要交換です。
でも、引っ掛かっているフラップを修理しないと
何の解決にもなりません。
これまでの方法は個別の修理部品がないためダッシュボードを降ろして..
この巨大なヒーターケースASSYを交換するしかありませんでした。
修理費用は約30万円となります。
しかし!
フラップ1枚の故障で大きな出費..
なんとかできないか?という思いから分解と調整、試行錯誤を重ね
ミキシングフラップの修理方法を開発しました!
現在は海外からフラップの個別部品の入手が可能になりましたが
それを使用しての修理ではなく、根本的に症状を取り除きます。
ヒーターケースASSY交換の半額以下での修理が可能です。
年数が経過した該当車種はかなりの確率でこの症状が発生するため
破損してしまう前に予防としての処置ももちろん可能です。
※状態を点検し修理の可否を判定してからの作業になります。
ご来店時にその場で破損状態を点検致します。
⇩⇩⇩⇩⇩点検の結果⇩⇩⇩⇩⇩
1、フラップのロッドの折れが無い場合
・そのままお預かり~最短で当日中に作業完了します。
2、フラップのロッドが折れている場合
・ロッドに折れが有る場合、当日での修理は不可となります。
同じ症状でお困りの方、お問い合わせフォームからご連絡下さい。