BMW X3 F25 20d エンジンチェックランプ点灯

詳細解説はYouTube公開中!

 

BMW  F25  X3  X-DRIVE  20d

エンジンチェック点灯とカーボンクリーニングにて

富山県よりご来店です。

127000km走行車両のケースです。

早速診断します。

羅列するフォルトメモリー!

結構てんこ盛りに見えますがまとめると

・EGRバルブの動きが悪い

・EGRクーラーのエア流量低下(詰まっている)

という事になります。

 

分解していきます。

外したパーツをcheck

 

EGR合流点

 

インテークマニホールド内部

 

インテークポート周辺

かなり煤の堆積が進んでいます。

 

問題のある個所はどうなってるの?

ますはEGRバルブ。

可動部分に煤が噛みこんで引っ掛かる現象が起きています。

洗浄でもある程度は改善できますが、経年でスプリングの

ばね力の低下も加味して今回は新品に交換します。

 

もう1点、EGRクーラーの状態

ここを覗いてみます。

冷却のフィン部に煤が堆積してきています。

エアの流れの妨げとなり結果、チェックランプが点灯します。

 

溜まり溜まったカーボンを掻き出します!

 

続いて超音波洗浄機へIN

 

パーツの洗浄中にDPFクリーニングも併せて行います。

インテークとEGRの洗浄と合せることで効果は最大限に高まります。

洗浄前のDPF内の状態

 

洗浄後の状態。バッチリ綺麗に。

組付け後にDPF燃焼走行を行います

 

インテークポートも清掃完了

※新たにクルミの殻を使用したウォールナットブラスターを導入しました。

これまでの手作業に加えてさらに精度の高い清掃が可能になりました。

(画像は一例です)

 

 そうこうしている間に部品洗浄が終わりました。仕上げです!

 

洗浄後。新品同様です。

 

問題のあったEGRクーラーも

部品交換をしなくてもここまで改善が可能です。

 

EGRバルブは新品に交換。

 

組付け後、DPF再生モードに入れてテスト走行。

BMWは車両を走行させないとDPFの強制再生ができないシステムです。

 

作業完了後のデータです。

EGRバルブのポジションが規定値に対してしっかりついてきます。

交換したことで引っ掛かりによる動きの悪さが解消しました。

DPFのススの堆積量と排気ガス背圧(排気抵抗=つまり具合)

も大きく改善しました。

インテーク/EGRとDPFの前後クリーニングで効果は最大です!

 

BMWのディーゼルエンジン。

ガソリンエンジンとは異なりVANOSやバルブトロニックといった

機構は一切ついておらず、非常~にシンプルな構造になっています。

 

そのぶん

・インテーク

・EGR

・インジェクター

・DPF

このような補器類のバランスがとても大切です。

どれか一つが調子を崩すと芋づる式に全体の状態が悪化していきます。

 

・例を挙げると

経年でインテークとEGRに煤が堆積

センサー値のズレから燃焼状態が低下

燃焼時の煤の発生量が増加

DPFがつまり傾向に

インテーク/EGRのススの堆積が加速

 

などがその例です。

 

もちろんインジェクター側にも悪影響を及ぼします。

今後はインジェクター洗浄機材の導入も検討しております。

 

 煤の発生とEGRとDPFの悪循環については

下記のブログや動画にて詳しくご紹介しています

BMW 320D F31 インテーク・EGR "煤" カーボン洗浄 – car life studio ConSense

 

 

Shop now

You can use this element to add a quote, content...