【マツダディーゼル 1.5D】インテーク EGR / 煤・カーボン洗浄

詳細解説はYouTube公開中!

2022年9月より自動車整備をスタートした当店ですが

マツダディーゼルのインテークへ煤が堆積する事案は

昨年の10月までよく知りませんでした。

 

BMWやトヨタ車でのインテーク・EGR洗浄を進めているうちに

たまたまチェックランプ点灯で入庫されたCX-3。

DPFの再生間隔が異様に短い事や、インジェクターの学習補正が

マイナスに振り切っているデータの数値から

 

・燃焼時に発生するススが増加してる?

・EGRによるインテークのスス堆積が原因で吸気が不足?

・マツダ車のインテークも同じなんじゃないか?

 

という予測から分解を始めたところ、ビンゴ!でした。

今では関東、東海、北陸、東北、北海道など遠方からも

たくさんの洗浄作業依頼を頂くようになりました。

マツダ車だけが大問題のように大きく取り沙汰されていますが

どのメーカーのディーゼルも大きく取り上げられていないだけで

同じ現象から来る様々な問題は発生しています。

 

今回はCX-3 SKYACTIV 1.5D  走行距離140000km

インテーク・EGRのカーボン洗浄で千葉県よりご来店です。

今回の内容は1泊2日での作業が可能です。

 

早速診断していきます。

DPFの再生間隔、5~60kmといった短さです。

インジェクターの学習補正値

かなりマイナス側に補正がかかっています。

噴射量を減らす方向に制御が入っています。

マイナス補正=混合気が濃い=吸入空気不足

インテークの詰まりが推測されるデータ数値です。

 

インテークマニホールド内にカメラをIN!

今回も結構キテます..分解していきます。

外れました。結構な詰まり方です。

高圧EGR=煤を含む

低圧EGR=煤を含まない

1.5Dは2.2Dと異なりこのような制御になっています。

これまでの検証だと高圧EGRの使用率が多い車両ほど

インテークが詰まりやすい傾向になっています。

インテークマニホールド

樹脂の成型部の継ぎ目からオイル漏れしているケースが多いです。

再使用可能ですが安価なので基本的に交換です。

高圧EGRバルブ。硬いカーボンで覆われてます。

剥がれ落ちてバルブシートに噛みこんで不調を起こすことがあるようです。

(リコールにもなっている様です)

EGRとフレッシュエアの合流点

 

インタークーラー入り口側。水冷式です。

 

インテークーラーの手前から低圧EGRが流れます。

低圧EGRから流れてくる空気はDPFを通過した後のモノなので

煤っぽさは全くありません。

ブローバイガスからのオイルミストで結構詰まり気味。

 

 

インタークーラー出口側。煤で汚れています。

 

パッと見たら逆流?ですよね。

この出口側の直後から煤を含む高圧EGRが流れます。

アクセルON/OFF等のシャッターバルブの制御で逆流方向に

圧力が変動した際に煤が乗っかっていると思われます。

 

 

ポート内部。

1/3くらいは埋まっています。

 

バルブ周辺。もはや何かわからないモノ。

 

洗浄していきます!

 

数時間で真っ黒。

 

インテークポートは掻き出しと吸引で下処理したあと

ウォールナットブラストで仕上げます。

時間のかかる作業です。

ビフォー

アフター

ビフォー

アフター

インテークバルブ周辺のカーボンが無くなることで

ディーゼル特有のエンジン音軽減の効果が出ます。

インタークーラーのフィンは結構柔らかいので

最後に圧力を調整しながら洗浄します。

洗浄後の各パーツ。新品同様です。

シャッターバルブと

EGRバルブは手作業での洗浄です。

インマニは新品を組付けます。

 

真空引きクーラント充填

加圧テスト

スチームクリーニング後、PCM各データをリセット

DPF強制再生

 

インジェクター強制学習

作業完了後、ロードテストします。

・アクセルレスポンスの向上

・アクセル開度の低下

・燃費の向上

などなど作業後ユーザー様より情報を頂いております。

毎回データを診ながら走るたびに色々な発見があります。

 

ちなみに今回のCX-3と作業前の

・走行距離

・DPF再生間隔

・インジェクター学習補正値

ほぼ同条件のCX-3で洗浄作業後4カ月、7000km走行後のデータがこちら。

DPF再生間隔、インジェクター学習補正値ともに

しっかり改善方向へ向かっているデータが確認できました。

燃焼効率が改善し燃焼の際のススの発生量が低下した為と考えられます。

 

インテークに煤が溜まる現象は故障や不具合ではありません。

ディーゼルエンジンのEGRの構造上、仕方がないものですが

溜まってしまったものは吸気圧レベルでは落ちません。

物理的に洗浄するしか根本的に取り除く方法がなく

洗浄する事で本来に近い性能を取り戻すことができます。

 

 インテークの煤の堆積のみではなく

ディーゼルエンジンは補器類のバランスが非常に大事です。

・DPFクリーニング

・インジェクタークリーニング

併せて施工する事によって崩れたバランスを最大限に補正できます。

⇩⇩詳細動画⇩⇩

  長く!楽しく!調子よく!

マツダディーゼル車と付き合いたいユーザー様向けに

各種クリーニングのサービスを行っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

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