BMW E36 M3C エンジンが始動しない

詳細動画はYouTubeにて公開中！

BMW E36 M3C

エンジン始動不良でレッカー入庫しました。

やっぱり36はカッコいいです。

S50B32エンジン

3.2L 直6 NA 6連スロットル

テンションの上がるワードが羅列してます。

早速点検していきます。

この世代のBMWも古い診断システムは備えていますが

基本的な情報しか見れない為アナログな診断になってきます。

状況からして燃料がエンジンまで圧送されていない可能性が高そう。

リアシートを外すと燃料ポンプはここにいます。

左側が燃料ポンプ。

ここから吸い上げた燃料がフロア下の燃料タンクの中を通って

右側のレベルセンサーから出て送られます。

ホースをつまんで燃圧の脈動を診てみます。

''脈ゼロ''

やはり燃料ポンプがダメそうです。

電源供給は正常。

燃料ポンプ不良の為、外します。

指で刺している部分がポンプの本体です。

センディングユニットもかなり劣化しているため

今回はASSYで交換する事に決定。

海外から輸入も可能ですが今回はコストや納期面でのメリットも少なく

信頼のBMW純正新品へ交換する事になりました。

国内在庫もあって一安心です。

燃料ポンプ交換にて無事にエンジンが始動しました。

ガソリンを満タンにして燃料漏れテストをして終了。ところが..

右側のレベルセンサーをアップで映しています。

よく見るとガソリンが滲み出てきているのがわかります。

経年劣化でほんのわずかにクラック(亀裂)が入ってきています。

ガソリンを満タンにした直後だけ軽度な漏れが発生していたため

これまでこのままになっていたようです。

ガソリンが減れば漏れは止まってしまうので

今回の修理で発見できて良かったです。

こちらも幸い国内在庫があったので交換します。

今度こそ漏れもなく作業完了です。

ロードテスト。

機械式6連スロットルはレスポンス最高です。

いつのまにかE36もかなりクラシックな部類に入ってきて

部品のバックオーダー・値上げ・廃盤などが増えてきました。

逆境に負けず！これからも長く楽しんで乗って頂きたいと思います。

 

CONSENSEはE世代BMWユーザーを応援します！