Peugeot T9 308SW エンジン油圧低下

Peugeot T9 308SW

突然チェックランプ点灯し全く吹けなくなったとの事で入庫。

 

ロードテストしてみようと思ったものの

回転数が1200rpmくらいまでで頭打ち!

フェイルセーフモードに入って速度が20Km/h程度しか出ない。

なんとか店まで戻り着きました..

 

診断していきます。

エンジンオイルの油圧低下がメモリーされている。

油圧が低いから、エンジン回転が上がらないように

フェイルセーフが入ってるっぽいですね。

ちなみにエンジンオイルはしっかり規定量入ってました。

 

データ数値からも検証していきます。

エンジンオイル油圧

基準値3barに対して1.3barしか出てない!

これはエンジン内部で確実に何か起きているため

ひとまずオイルパンを外してオイルポンプ周辺をCHECKしてみます。

 

したら早速、原因が判明!

オイルストレーナーの縁、スラッジのような

堆積物がびっしり確認できます。

エンジンが始動しオイルポンプが回れば

上側に吸い上げられるため詰まりが発生し

油圧が低下してると思われます。

 

実はこのプジョーのエンジン、湿式タイミングベルトを採用してます。

そう、タイミングチェーンじゃないんです。

エンジン内部でオイルに浸ったタイベルが回転します。

騒音が少ないなどのメリットがあるようですが

デメリットのが多いんじゃないか..

 

 

※画像は海外での交換事例⇩

 

摩耗したタイミングベルトのカスがオイルパンに溜まり

油圧低下の原因となっていました。

酷い修理ケースではタイベルやオイルポンプまで

交換が必要になってくるようです。

 

今回の車両のベルトの状態⇩

特にひび割れや損傷も無いためベルト自体は問題なしと判断しました。

エンジンオイル交換がしばらくされていない状態だったため

ベルトの摩耗やスラッジの発生が多くなってしまったと考えられます。

 

今回は

・ストレーナに詰まった異物の洗浄

・エンジンオイルフラッシング

・エンジンオイル/フィルター交換

これらを作業して様子を見ることに。

 

作業後

油圧基準値3barに対して2.8barと

ほぼ基準値通りの油圧に改善しました。

エラーメッセージも消えてエンジンも快調に戻りました。

 

特に輸入車は適切なサイクルでのオイル管理が大切!

トラブル回避にはコレが大前提な事をあらためて感じさせられますね。

 

 

 

 

 

 

 

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