RANGE ROVER イヴォーク DPF警告点灯

RANGE ROVER イヴォーク DPF警告点灯

ディーラー側からは

「DPF交換」

で、50万OVERの見積もりが提示されているようですが

他に何か方法は??との事でご相談頂きました。

富山県からご来店です。

 

DPF容量限界のメッセージが点灯中。

 

まずは診断していきます。

DPFの流通障害 ₌ DPFの詰まり エラーが入力されます。

 

インテーク側の煤の堆積からの影響も疑って

インマニにスコープカメラを入れて点検。

まだ酷い煤の堆積状況ではない様子。

ここは正常と判断します。

 

現在のDPFのデータをライブでモニターしてみると

こんな感じに。

↑を簡単に訳すと

・710km間DPF再生が行われていない

・DPF内の煤の堆積量が30.7g

・DPF容量の50%ほど煤が入っている

・DPF上流と下流の圧力差(つまり具合)が2kPa

という事になります。

 

車側は、とにかく!

しばらく再生が行われずDPFがいっぱいいっぱいだと言いたいようです。

 

ユーザー様に話を聞くとやはり短距離での移動がほとんどとの事。

このくらいの数値であればクリーニングで対処できそうです。

 

『LIQUIMOLY DPF CLEANING』

DPF本体を取り外すことなく、溶剤でDPF内の煤を溶かし焼き切ります。

 

この車両はレイアウトの都合上

DPF後方の排気温センサーを外してアクセスします。

 

DPF(ディーゼル微粒子フィルター)

このフィルターで燃焼時の煤をキャッチして

定期的に煤を焼き切る''DPF再生''を自動的に繰り返します。

チョイ乗りが多いと

・水温

・排気温

・エンジン負荷

などなど、その再生の条件に到達しないことが多く

DPFに煤が堆積する一方となってしまいます。

 

保護的な意味で燃料添加剤も併せて注入します。

LIQUIMOLY Super Disel AddItive (インジェクター洗浄、セタン価向上剤)

 

LIQUIMOLY DPF Protector (PM蓄積量低減、DPF保護剤)

 

しばらくDPFを漬け込んだ後

再生モードに入れて強制再生走行を行います。

 

エンジンをかけろ。はい了解!

 

現在の煤の堆積量が約24g。

これを右側の要求値6gを目指して再生走行します。

 

DPFクリーナーの燃焼がスタート

 

走行スタートして10分ほど。

水温と排気温が上昇し、DPFが再生モードに突入。

赤丸の煤の数値が少しづづ減少していきます。

 

走行を繰り返して

許容下限まで到達の表示、うまくいったようです。

 

作業前~作業後のデータ比較

すべてのデータ数値が減少し、0付近に。

DPFの詰まり ₌ 流通障害が解消し

排気が非常にスムーズになった事が確認できるデータです。

 

チェックランプも無事に消灯し作業完了!

 

DPFが詰まり気味になるのは

DPF本体がダメという事は少なく

そのほとんどが他に原因があります。

安易にDPF交換を進める事より

その原因を探る事の方が大事なんじゃないかと思います。

Shop now

You can use this element to add a quote, content...