MINI R60 COOPER D エンジンチェック点灯 DPF洗浄
MINI R60 COOPER D
エンジンチェックランプ点灯とエンジン不調でご入庫。
フォルトコードを確認すると
・EGRエア流量の妥当性
・DPF背圧異常
EGRはNOX削減のため排ガスの一部を吸気系統に戻す装置で
DPFは排ガスの煤をキャッチする微粒子フィルターです。
EGR系統とDPFに詰まりがありそうな故障メモリーです。
2014年モデル、走行距離は160000km。
インテークパイプ内はかなりの量の煤がカーボンとなり堆積していました。
吸排気の数値をチェックしていきます。
背圧は簡単に言うと排ガスのフン詰まりを数値化したものです。
最大許容値の2倍近い詰まりの数値が出ています。
煤で詰まっている事を現しています。
積年のインテークパイプ内の煤詰まりによって
各センサーで計測した値にズレが生じます。
徐々に最適な燃焼が行われななくなり
さらに煤の発生を助長します。
結果DPFにも詰まりの症状が現れ始めます。
インテークのカーボン洗浄&DPFクリーニングがベストですが
今回は時間の都合によりDPFクリーニングのみ施工に決定!
センサーを外してクリーナを流し込んでいきます
DPFクリーナーを注入してしばらく置いたあと
続けてDPFパージを注入。
クリーナーで溶かした汚れを効率よく排出させるための
液体フラッシング剤です。
併せて添加剤も入れておきます。
インジェクターの洗浄・DPFの保護に一役買います。
施工後は再生走行・オイル交換が必要となります。
各データ数値を再チェック
大幅に許容値オーバーしていた背圧の数値が規定値内に戻りました。
これにて作業は完了です。
DPF詰まり等のトラブルですが
根本的にはインテークのカーボン洗浄も併せておすすめします。
50000km程度から見られるBMW/MINIディーゼル車の煤の蓄積は
性質上仕方がなく、決定的な対策が有りません。
エンジンオイル管理不足もインテーク詰まりに直結します。
良質なエンジンオイルの定期的な交換
燃料添加剤の補充など
定期的なメンテナンスを行いトラブルを未然に防止しましょう。