MINI R60 COOPER D エンジンチェック点灯 DPF洗浄
同症例の解説動画はYouTube公開中!
MINI R60 COOPER D
エンジンチェックランプ点灯とエンジン不調でご入庫。
2014年モデル、走行距離は160000km。
エンジンオイルの消費も1000kmで1~2Lほどと多いです。
※オイル消費の原因ついては↑↑動画でご紹介しています。
フォルトコードを確認
・EGRエア流量の妥当性
・DPF背圧異常
EGRはNOX削減のため排ガスの一部を吸気系統に戻す装置で
DPFは排ガスの煤をキャッチする微粒子フィルターです。
EGR系統とDPFに詰まりがある故障メモリーです。
インテークパイプ内はかなりの量の煤がカーボンとなり堆積していました。
吸排気の数値をチェックしていきます。
背圧は簡単に言うと排ガスの排気抵抗を数値化したものです。
最大許容値の2倍近い詰まりの数値が出ています。
DPFが煤で詰まっている事を現しています。
積年のインテークパイプ内の煤詰まりによって
各センサーで計測した値にズレが生じます。
徐々に最適な燃焼が行われななくなり
さらに煤の発生を助長します。
結果DPFにも詰まりの症状が現れ始めます。
インテークのカーボン洗浄&DPFクリーニングがベストですが
今回は時間の都合によりDPFクリーニングのみ施工に決定!
センサーを外してクリーナを流し込んでいきます
DPFクリーナーを注入してしばらく置いたあと
続けてDPFパージを注入。
クリーナーで溶かした汚れを効率よく排出させるための
液体フラッシング剤です。
併せて添加剤も入れておきます。
インジェクターの洗浄・DPFの保護に一役買います。
BMW/MINIはDPF再生走行が必要となります。
再生走行後はオイル交換を行えばベストです。
各データ数値を再チェック
大幅に許容値オーバーしていた背圧の数値が規定値内に戻りました。
排気抵抗が減ってDPF詰まりが解消したのが確認できます。
DPF詰まり等の排気側トラブル。
実はその原因のほとんどがインテーク側にあります。
根本的な解決策として
インテーク/EGRのカーボン洗浄も併せておすすめしています。
※下記リンクでも詳しく紹介しています。
BMW 320d F31 エンジンチェックランプ点灯 DPF警告 – car life studio ConSense
50000km程度から見られるBMW/MINIディーゼル車の煤の蓄積は
性質上仕方がなく、決定的な対策が有りません。
エンジンオイル管理不足もインテークの詰まりに直結します。
・良質なエンジンオイルの定期的な交換
・燃料添加剤の補充
など定期的なメンテナンスを行い少しでもトラブルを遠ざけましょう。